前歯の歯並びが少し気になるけれど、ワイヤーを使った本格的な矯正には抵抗がある。そんなお悩みを持つ方に選ばれやすいのが「マウスピースによる部分矯正」です。目立ちにくく取り外しもできるマウスピース矯正は、特に前歯の軽度な歯並びの乱れに対して効果を発揮するケースがあります。しかし、すべての症例に対応できるわけではなく、適応には一定の条件があるため注意が必要です。今回は、マウスピースを使った部分矯正の特徴や、前歯に適応できる症例、治療の流れについて解説します。
1. マウスピース矯正による部分矯正
マウスピースによる部分矯正とは、前歯など限られた範囲の歯を動かすために用いられる矯正治療の一種で、透明なマウスピース型の装置を使って歯を少しずつ動かしていく方法です。全体矯正と異なり、動かす範囲が限定されているため、比較的短期間かつ費用を抑えやすいという特徴があります。マウスピースによる部分矯正の具体的な特徴は以下の通りです。
➀透明な装置で目立ちにくい
取り外し可能な透明のマウスピースを使用するため、装着中も周囲に気づかれにくいのが特徴です。そのため、営業職や接客業など、人前に立つ機会の多い方にも選ばれやすいでしょう。
➁特定の範囲だけにアプローチできる
前歯のねじれやすき間など、部分的な歯並びの乱れに効果を発揮します。全体の歯並びを大きく動かす必要がない場合に適した治療法といえるでしょう。
➂比較的短期間で治療が終了するケースが多い
動かす歯の範囲が狭いため、症例によっては半年から1年以内で治療が完了することもあります。
➃費用を抑えやすい
動かす範囲が一部に限られるため、全体矯正に比べて費用を抑えられる可能性があります。
➄通院頻度が少ない
マウスピース矯正は計画的に治療が進むため、ワイヤー矯正と比べて通院の回数が少なく済む傾向があります。
前歯のちょっとした乱れや隙間が気になる方にとって、マウスピースによる部分矯正は選択肢の一つとして考えられる治療法といえるでしょう。
2. マウスピース矯正による部分矯正が向いている前歯の歯並び
マウスピース部分矯正は、すべての歯並びの悩みに対応できるわけではありません。特に、前歯の軽度な乱れや噛み合わせに大きな問題がないケースに限定されることが多いです。以下に、マウスピースによる部分矯正が適応されやすい前歯の症例を解説します。
➀前歯の軽度のデコボコ
前歯が少し重なっていたり、並びが乱れている状態です。奥歯の噛み合わせに問題がなければ部分矯正の適応となることがあります。
➁前歯の隙間
前歯に隙間がある「すきっ歯」の状態も、軽度であればマウスピース部分矯正で対応可能なケースがあります。
➂前歯のねじれ
1本または2本の前歯が少し回転しているようなケースです。周りの歯とぶつかりが少なければ、部分矯正で対応可能な場合があります。
➃前歯の軽度な出っ張り
前歯がやや前に出ている程度の症例も、全体のバランスがとれていれば部分矯正の対象となることがあります。
➄過去に矯正を受けた後の後戻り
かつて矯正治療を受けたものの、保定装置の使用をやめてしまい、前歯が元に戻ってしまったケースです。こうした後戻りの修正には、部分矯正が適している場合があります。
一方で、マウスピースによる部分矯正は、上下の噛み合わせに大きな問題がある場合や、奥歯を大きく動かす必要がある場合、また骨格のずれによる歯並びの乱れには適応できないことがあります。
部分矯正が適応できるかどうかは、歯科医師による精密な診断が必要です。
3. マウスピース矯正による部分矯正の治療の流れ
マウスピースによる部分矯正は、前歯の軽度な歯並びを整えたい方に適した治療方法です。始める前に治療の流れを正しく理解しておくことで、納得のいく結果につながるでしょう。
➀初診・カウンセリング
まずは歯医者で初診を受け、歯並びの状態や噛み合わせ、希望する仕上がりについて相談します。この段階で、部分矯正の適応可否が判断されることもあります。
➁精密検査と治療計画の作成
レントゲン撮影や口腔内スキャン、写真撮影を行い、歯や顎の状態を詳しく調べます。その上で、必要な歯の移動量や治療期間、費用などを含む治療計画を立てます。
➂マウスピースの作製と装着開始
治療計画に基づき、専用のマウスピースが複数枚作製されます。患者さんは決められた期間ごとに新しいマウスピースに交換し、徐々に歯を動かしていきます。
➃定期的なチェックと調整
おおよそ4〜6週間ごとに歯医者で経過観察を行い、治療が予定通り進んでいるか確認されます。必要に応じてマウスピースの再作製が行われます。
➄治療終了後の保定期間
歯が目標の位置に到達したら、治療は終了です。しかし、元の位置に戻らないようにするために「保定装置(リテーナー)」を一定期間装着します。
治療の流れを把握しておくことで、不安や疑問を軽減して、治療へ取り組むことが期待できます。部分矯正の適応かどうかも含めて歯科医師とよく相談することが大切です。
4. 大阪府堺市南区・栂・美木多駅すぐの歯医者「医療法人豊生会 山田ウェルビーイング歯科・矯正歯科」のマウスピース矯正
堺市南区で矯正治療の歯医者をお探しの方へ。栂・美木多駅からすぐの歯医者「医療法人豊生会 山田ウェルビーイング歯科・矯正歯科」は、見た目の改善だけでなく、噛み合わせや身体のバランスまで整える矯正治療を提供する歯医者です。目立ちにくく取り外し可能なマウスピース型矯正装置「インビザライン」を採用し、日常生活に配慮したストレスの少ない矯正を目指しています。
<医療法人豊生会 山田ウェルビーイング歯科・矯正歯科のマウスピース矯正の特長>
①お一人ずつ丁寧に、全身の状態から診る精密検査
堺市南区の山田歯科では、歯並びだけでなく全身を診ることからスタートします。初診時にはお時間を頂き、姿勢のゆがみや噛み癖、顎関節の動きなどを丁寧に診断。必要に応じてAIによる姿勢分析や、鍼灸師による身体評価も実施しています。
②3Dでマウスピース矯正治療後の歯並びを確認
透明で目立ちにくいマウスピース型矯正(インビザライン)を導入しています。口腔内スキャナーで正確な歯型を取得し、治療後の歯並びを3Dシミュレーションで事前に確認できます。
③噛み合わせと身体の歪みにもアプローチ
見た目の改善にとどまらず、肩こり・頭痛・食いしばり・睡眠の質の低下などの全身症状にも着目し、堺市南区の歯医者の中でも珍しい、「歩行・姿勢・顎関節」まで診る矯正方針を採用しています。必要に応じて、股関節や足のバランスまで診断します。
④鍼灸・整体・東洋医学の視点からもサポート
堺市南区の山田歯科には鍼灸師が常駐しており、頭蓋骨セラピーや全身リラクゼーション施術も実施可能。ストレスや精神的な要因が関係する歯並びの乱れや食いしばりなどに、幅広く対応できる歯医者です。
栂・美木多駅から徒歩すぐの歯医者「山田ウェルビーイング歯科・矯正歯科」では、堺市南区で身体と歯のつながりを重視した矯正治療を行っています。まずは初回カウンセリングで、あなたの歯並びやお悩みをお聞かせください。
まとめ
マウスピースによる部分矯正は、前歯の軽度な乱れや矯正後の後戻りなどに対して、短期間で目立ちにくく治療できる可能性があります。ただし、すべてのケースに適応できるわけではなく、事前の診査・診断や自己管理の徹底が求められます。リスクや限界も正しく理解し、歯科医師とじっくり相談しながら治療を進めていきましょう。
大阪府堺市南区周辺でマウスピース矯正や部分矯正を検討されている方は、医療法人豊生会 山田ウェルビーイング歯科・矯正歯科までお問い合わせください。
主な経歴
昭和37年6月1日生まれ
平成1年3月 広島大学歯学部 卒業
4月 歯科医師国家試験合格平成5年5月 山田歯科開設主な役職歴
堺市歯科医師会 在宅担当理事 医制担当理事
堺市歯科医師連盟 理事長
大阪府歯科医師会 青申会理事
国保審査委員
広島大学歯学部同窓会近畿支部長主な活動
呼吸器歯科セミナー開催
美容歯学普及協会(会長)デンタルリフレクソロジー養成セミナー開催