マウスピース矯正で抜歯が必要なケースとは？抜歯なしで治療できる条件も解説

マウスピース矯正は、透明なマウスピースを使って歯並びを整える方法です。「抜歯せずにできるのでは？」と考える方も多いかもしれませんが、歯の大きさやあごのスペースなどによっては、抜歯が検討される場合もあります。事前に抜歯が必要となる理由を知っておくことで、治療の流れや選択肢を理解しやすくなります。今回は、マウスピース矯正において抜歯が必要となるケースや、抜歯を行わずに対応する方法、治療を受ける際の注意点について、大阪府堺市南区・栂・美木多駅すぐの歯医者「医療法人豊生会 山田歯科」が解説します。

1. マウスピース矯正で抜歯が必要になるのはどんなとき？

マウスピース矯正では、すべてのケースで抜歯が必要になるわけではありません。抜歯が必要かどうかは、歯並びの状態やあごのスペース、噛み合わせなどを総合的に判断して決められます。

➀歯が大きく、あごのスペースが足りないとき

歯のサイズに対してあごの幅が狭い場合、歯が並びきらずに重なり合ってしまうことがあります。このようなケースでは、歯を抜いてスペースを確保し、歯列を整えることがあります。

➁前歯の突出（出っ歯）の改善が必要なとき

前歯が前方に傾いていると、口元が出て見えることがあります。このようなケースでは、前歯を後方に移動させるためのスペースが必要になり、抜歯が検討されることがあります。

➂噛み合わせにずれが見られるとき

上と下の歯の位置関係に差があると、単純な歯の移動だけでは調整が難しいことがあります。抜歯によって歯列全体のバランスをとることで、噛み合わせを整える方法がとられることもあります。

➃矯正後の「後戻り」を防ぐため

無理に歯を並べると、治療後に歯が元の位置に戻ってしまうことがあります。適切にスペースを確保しておくことで、治療後の後戻りのリスクを軽減できると考えられています。

抜歯が必要かどうかは、歯医者が歯や骨の状態を確認し、歯列全体のバランスを考慮して判断します。自己判断は避け、カウンセリングの際にしっかり相談することが大切です。

2. 抜歯をせずにマウスピース矯正を行うことはできる？

マウスピース矯正では、必ずしも抜歯を行うわけではありません。歯並びの状態によっては、抜歯を避けて治療を進められるケースもあります。

➀歯列の拡大（あごの幅を広げる）を行う場合

軽度の歯の重なりであれば、マウスピースを使ってあごを少し広げ、歯を並べるスペースを確保できることがあります。成長期の子どもでは、治療の選択肢の一つとして検討されることがあります。

➁歯をわずかに削ってスペースを作る場合（IPR）

歯の表面を0.1〜0.3mm程度削り、全体で数mmの余裕を作る方法です。歯を抜かずに並びを整えたい場合に用いられます。

➂軽度の出っ歯やすきっ歯の場合

出っ歯や歯の隙間がわずかな場合は、抜歯をしなくてもマウスピースで対応できることがあります。

➃歯の傾きを調整してスペースを確保する場合

歯を奥に倒したり、少し回転させることで隙間をつくることも可能な場合があります。ただし、歯の移動量が多い場合は対応が難しくなることがあります。

⑤治療後の安定性を重視する場合

抜歯を避けた治療では、歯列が広がりすぎると後戻りの可能性があります。そのため、矯正後の保定期間をしっかり設けることが重要です。

抜歯をしない治療は、外科的な処置を行わない場合も多く、身体への負担が軽減されることがあります。一方で、適応範囲には限りがあるため、自分の歯並びに合った方法を歯医者と相談しながら決めるようにしましょう。

3. 抜歯を伴うマウスピース矯正の注意点

マウスピース矯正で抜歯を行う場合、治療計画や術後のケアにも注意が必要です。歯を抜くことでスペースを作る反面、歯の動かし方や力のかけ方によっては、噛み合わせのバランスに影響する可能性があります。以下の点について理解しておきましょう。

➀抜歯後のスペースのコントロールが必要

抜歯で生じた隙間のコントロールは、治療を進める上で考慮すべき要素のひとつです。マウスピース矯正では、段階的に歯を移動させて空いたスペースを閉じていくため、治療期間がやや長くなる傾向があります。

➁歯の移動速度には個人差がある

骨の硬さや歯ぐきの状態によって、歯が動くスピードは異なります。予定よりもゆっくり動く場合もあり、通院のたびに状態を確認することが大切です。

③抜歯部位によっては補助装置が必要になることも

抜歯を行った部位が広い場合、マウスピースだけでは十分な力がかからないことがあります。その際には、小さなゴム（顎間ゴム）やアタッチメントと呼ばれる突起を併用して、歯の移動をサポートすることがあります。

④治療後の「後戻り」防止のために保定を継続する

抜歯を伴う矯正では、歯の位置が大きく変化します。治療後は歯並びを安定させるために、保定装置の使用が推奨されています。

抜歯を伴うマウスピース矯正では、歯科医師の指示に沿って通院やケアを続けることで、治療後の安定が期待されます。

4. 大阪府堺市南区・栂・美木多駅すぐの歯医者「医療法人豊生会 山田歯科」のマウスピース矯正

堺市南区で矯正治療の歯医者をお探しの方へ。栂・美木多駅からすぐの歯医者「医療法人豊生会 山田歯科」は、見た目の改善だけでなく、噛み合わせや身体のバランスまで整える矯正治療を提供する歯医者です。目立ちにくく取り外し可能なマウスピース型矯正装置「インビザライン」を採用し、日常生活に配慮したストレスの少ない矯正を目指しています。

＜医療法人豊生会 山田歯科のマウスピース矯正の特長＞

①お一人ずつ丁寧に、全身の状態から診る精密検査

堺市南区の山田歯科では、歯並びだけでなく全身を診ることからスタートします。初診時にはお時間を頂き、姿勢のゆがみや噛み癖、顎関節の動きなどを丁寧に診断。必要に応じてAIによる姿勢分析や、鍼灸師による身体評価も実施しています。

②3Dでマウスピース矯正治療後の歯並びを確認

透明で目立ちにくいマウスピース型矯正（インビザライン）を導入しています。口腔内スキャナーで正確な歯型を取得し、治療後の歯並びを3Dシミュレーションで事前に確認できます。

③噛み合わせと身体の歪みにもアプローチ

見た目の改善にとどまらず、肩こり・頭痛・食いしばり・睡眠の質の低下などの全身症状にも着目し、堺市南区の歯医者の中でも珍しい、「歩行・姿勢・顎関節」まで診る矯正方針を採用しています。必要に応じて、股関節や足のバランスまで診断します。

④鍼灸・整体・東洋医学の視点からもサポート

堺市南区の山田歯科には鍼灸師が常駐しており、頭蓋骨セラピーや全身リラクゼーション施術も実施可能。ストレスや精神的な要因が関係する歯並びの乱れや食いしばりなどに、幅広く対応できる歯医者です。

栂・美木多駅から徒歩すぐの歯医者「山田歯科」では、堺市南区で身体と歯のつながりを重視した矯正治療を行っています。まずは初回カウンセリングで、あなたの歯並びやお悩みをお聞かせください。

まとめ

マウスピース矯正では、歯並びやあごのスペースによっては抜歯が必要となる場合があります。抜歯を行うことで、歯列全体のバランスを調整し、噛み合わせや見た目の調和を図ることを目的とする場合があります。一方で、治療期間やケアの手間が増える可能性もあるため、メリットと注意点を理解することが大切です。重要なのは、歯科医師による正確な診断と自分自身が納得して治療に臨むことです。
マウスピース矯正での抜歯についてお悩みの方は、大阪府堺市南区・栂・美木多駅すぐの歯医者「医療法人豊生会 山田歯科」までお問い合わせください。